実際は関羽も張飛もいない孤独な己と己の部屋との闘いである。埃、紙くず、輪ゴム、その他諸々がCDと渾然一体のミクストメディアとなり私に向かって襲いかかってくる。連中は私がハウスダストアレルギーであることを知っているのだ。
ライブ用に買ったガスマスクをつけて掃除をしたがそれでも気管支はダメージを負う。げにこの世とは恐ろしいものである。私と鉱夫たちは落盤の危機に恐れながらこのゴミの鉱山を掘り進めた。無論、落盤とは円盤が崩れ落ちてくることである。
希望はあった。光が射したのだ。床が見える。こんなに嬉しいことはない。
貴方は知っているだろうか、足の裏に何も張り付かない床を歩ける喜びを。
貴方は知っているだろうか、助走しなければ通り抜けられないリビングの苦しみを。
晴れて私は床の見える部屋で寝ることが可能になった。捨てたいものは沢山ある。俺たちの戦いはこれからだし、mochilon先生の次回作にご期待下さいである。
あとはヤフオクで落札した戦国コレクションのBDが届いたので家宝としてじっくり楽しんでゆきたい。