生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

永遠の0

山崎貴に脚本・監督をやらせて良いのか。

VFXで再現された正規空母赤城は圧巻だった。
映画としては……

原作を読んでいないし、山崎貴の他の監督作も観ていないのでこれが百田の原作故になのか、山崎の脚本演出によるものなのかはなんとも言えんのだがもう少し面白くできたんじゃないのもったいないという気持ちが湧き出てくる。
あとは特攻の是非のようなイデオロギーが噛んでくるテーマで戦争のカッコいい部分だけを見せられるのは気持ち悪い。もっと虫のように惨めにあっけなく人間が死ぬぐらい陰惨なものか、アホのような笑顔で朝のナパームの匂いは格別で片っ端から鬼畜米英を撃ち殺していくか、そのあたりを隠しながらヒロイズムをチラつかせる辺りにやはり戦争賛美の臭いを感じてしまう。


有岡城に幽閉された黒田官兵衛(岡田准一)を救出するために栗山善助(濱田岳)が零戦二一式に乗って襲撃する場面は涙なしには見られませんでした。寄生獣の実写版がどうなるのか今から心配です。