3巻も相変わらず最高。
架空の世界の帝政ロシアのような国がドイツのような国と同盟を組んでトルコのような国と戦争をする漫画。
ただし主人公たちはその兵站軍で武器は書類とスタンプ。
メシと弾と油がなけりゃ戦争はできない。軍内部で「紙の兵隊」と罵られながらも「紙の兵隊」なりの意地で戦う、組織内部の軋轢、組織と個人の意識のようなアンビバレンツを描きつつもかわいらしいタッチの絵柄で重さを感じさせない。それでいて脇役やモブはアッサリと死んでしまう。この辺りを絶妙なバランス感覚で描いてしまうところが本当に好きだ。
そして何よりも最大の魅力は作者こだわりの珍メカのオンパレードだろう。ソ連のミリタリーのずんぐりむっくりしたあの感じを全体に持ちつつ更にトンチキな兵器が毎回登場する。メタルスラッグなんかが好きな人はたまらないだろう。
きちんとストーリーの展開、悪役の活躍もあり全体の流れも楽しみだ。今連載中の漫画の中で単行本を本当に楽しみにして何度も読み返している作品の一つです。
アーネチカ兵長めっちゃかわいいしマルチナさんの恋の行方も気になる。