ミックスは以前よりある程度まともになってやっとスタートラインに立てただろうか、という感触。Cut Before Boostがどこまでも基本なのだ。余計な部分を抑え、切り落とすことで音が整ってゆく。まさかそこまで容赦無くバッサバッサと切り落とすものだとは思っていなかったが、音数が増えれば削らなければいけない部分も増えるのだろう。ワチャワチャした音楽は大変だ。
かといって音数が少なかったり生であれば元の音、録り方がしっかりしていないとどうにもならない誤魔化しの効かないものだからワチャワチャの方が楽ではあるのだ。本当は後者の精密な音楽がやりたいはずなのだが。
そんなわけでコントラバスの録音は誤魔化が効かなくて難しい。久しぶりに弾いて楽しいのだがすっかり感覚をわすれているし使う筋肉も衰えている。楽器というものは突き詰めて行くと(フィジカルな側面においては)アスリートと同じなので極めようとすれば一生かかるし、僕は指先があまり器用に回る人間でもなかったのでもっと楽しさを忘れないように弾きたい。そのために練習が必要になったりするのだけれど。
