グールドの平均律クラヴィーアの気持ち悪さを乗り越えてやっとその良さが分かってきた。スタジオ録音でプレリュードとフーガの繋がりや流れを意図的に切られた異物感、ドライな録り方、感情を抑え左右の対旋律や明確に弾き分けたタッチ、何かレトルトパウチされたバッハのような。実際グールドはそういうどの街でも鳴っていいバッハを目指していたのだろうなー。それをやっと受け入れられるようになった。
本当に対旋律が美しく、調合が増えポリフォニックになってゆく後半ほどその魅力が増してゆく。1曲目のハ長調プレリュードでウーンってなってしまうのもそういうことなのだろうなー。1巻より2巻、前半より後半。
Glenn Gould Plays Bach Vol. 2 (Sony Classical Masters)
- アーティスト: Glenn Gould
- 出版社/メーカー: Sony Classical
- 発売日: 2013/10/15
- メディア: CD
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