サンバ、ノルデスチ(日本でしか呼ばないくくりらしいが、ブラジル北東部の民族音楽からの流れの哀愁を含んだもの)を汲み取った上でカッコいいヒップホップに仕上がっている。もうMBP以降のブラジル音楽の流れは正直さっぱりわからん、でもカッコいい。
Emicidaのトラックはこのフルートっぽいシンセのようにちょくちょく中毒性のあるフレーズをかましてくるのがすごくいい。
この辺はもっと昔のカニエっぽさが漂う。
Crioloはもっとトロピカリアやホッキっぽさが色濃い。
前はもっとアコースティックというかオシャレな雰囲気だった気がしたのだが大分チャンキーな音になってきたようだ。
リードトラックはとっても気だるげでワルそう。しかしルーズなフィールがアメリカのそれではなくブラジルで、そこがいい。
Emicidaの曲だが二人が共演したライブ映像(DVDも出てます)のもの。2013年。
曲の手法としてはサンプリングっぽい構造をしているのに、生で演奏してしまうあたりがブラジルならではの強み?なのだろうか。EmicidaはCaetano Velosoっぽいメロディのセンスを感じる。