生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

映画を買って漫画を見に行くだけのつもりだったのだが

昨日が終電帰り、結局寝たのが午前3時半だとかになってしまったので起きるのは遅く、11時辺り。

映画を見に行く余裕があるとしたら今日だと気付いて2015年リメイク版「日本のいちばん長い日」のチケットを取る。新宿ピカデリーを予約してから朝食。立川でも観られたのだがシネマワンはバードマンを観たとき設備や照明があまり良くなかったので。

うっかりのんびりしすぎて冒頭数分に間に合わなかったぞ。

感想だけ言ってしまうと凡作だなぁという感じ。金返せというわけでもないが、何か色々足りず釈然としない。岡本喜八版との差別化を図りたいのはわかるが、家族ドラマは必要なのだろうか。その家族ドラマによって鈴木貫太郎阿南惟幾が掘り下げられているかというと微妙であるのが何よりもったいない。更に言うとそこに時間を割くことで決起する側のドラマや狂気が弱くなっているのがやはりもったいない。

「あらゆる手続きが必要だ。儀式と言ったほうがいいのかも知れない。何しろ大日本帝国のお葬式だからね」

「君達だけが国を守ってるのではない!」

あたりの名台詞がなくなっていること、それによって戦争を終わらせることの大変さという原作のテーマが薄れているあたりがいただけない。岡本版は結論の出ない会議でうんざりする大臣達や玉音放送の原稿が完成しないことに辟易する国営放送のスタッフの人々などが描かれることでその苦労が濃かったが、その辺りはほぼ削られてしまっている。阿南惟幾鈴木貫太郎がいい人であるだけで戦争は終わらないのだ。

伏見城彦根城などをロケ地に使って当時の雰囲気のある建造物での映像を作っているところは良かった。(某漫画家先生が「あんな信州のように涼しそうな東京はいただけない」と言っていたしそう思う部分もあるが)

そんな具合。

 

映画を見終えていわもとQへ。最初にいわもとQを食べた時はなんだか感動したはずなのだが、どうもかき揚げに騙されているだけでそばつゆのだしが胡散臭くて騙されているような気分になってきた。だしの香りはするのだが醤油のキリッとした感じがない。妙に薄くて関東っぽくないというか。なんだか満足感がない。

 

漫画を買うために西口へ移動すると「戦争法案反対」な人々が駅前で活動している。色々思うところはあるが正直に言ってその言葉で例の件を一括りにしてしまうことには嫌悪感を覚えるのでゲンナリする。ゲンナリしているところにガーナ共和国の人たちが故郷の学校や井戸や国民保険のための募金活動をしているのを見て、つい募金をしてしまう。金を入れないのも罪悪感、金を入れるのも罪悪感。

 

COMIC ZINでクラーヴェイの鍵、姫と呼ばないで、志村貴子の新刊、青い花の後半などを購入。青い花5678巻と買ったので財布が吹っ飛ぶ。これでいいのだ。これで。募金しても漫画買う手持ちがあって良かった。預金残高は知らない。