Michael Henderson、Miles Davisについてある程度詳しい人はその名前に聞き覚えがあるかもしれない。
A Tribute to Jack JohnsonからDark Magusまでの間のファンク期(1970〜1974?)マイルスバンドのベーシストを務めていた人物だ。菊地成孔の講義録で「Dave Hollandの後に入ったひたすらファンクを弾くことしか能のないベーシスト」的なことを言われていたあの人だ。もしかしたらヒップホップ好きの人はSnoop Doggサンプリングソースとしてご存知かもしれない。
R&Bのベースを弾くだけしか能がないかと思いきや、歌、ベース、作詞作編曲、ギター、キーボードまでこのアルバムでは担当している。バリバリにマルチタレントである。しかもマイルス・バンドの暗黒ファンクとは打って変わってメロウな甘茶ソウルの宝庫。ボーカリストとして作曲家として歌のためにアンサンブルを機能させつつ、ファンキーなベースを決して忘れることはない最高のアンサンブル。
しかしやはり本職がベーシストであるからかM-3のHappyではBootsy CollinsかLarry Grahamのようなタッチワウとスラップ、ベースの和音を多用したインストトラックをプレイしている。どっちもできるのはズルいっしょ。天は二物を与えすぎっしょ。ナイスアルバム。
In the Night-Time
posted with amazlet at 15.10.16
Michael Henderson
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