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mochilonという人のブログ

池上彰のやさしい経済学(2) ニュースがわかる

 下巻。上巻は経済そのものの仕組みや経済学の歴史についての講義録だったが、下巻はデフレやバブル、年金問題サブプライムローン金融商品の構造などこの20〜30年間に起きたこと、ニュースで見かける話題やキーワード、現代の経済についての話になっている。「債権の証券化」を「肩たたき券」の「バラ売り」として解説するなど、金融商品格付け機関の辺りの事情が非常に分かりやすく解説されていてとても良い本だった。正直その辺りの話は全く理解していなかったのでこの本で簡単に理解することができて有り難い。あまりにも簡単に読めてしまうのでそのまま簡単に忘れてしまうのではないかという点を除けばとてもよくできた本なのではないだろうか。