生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

明恵上人の家の子になりたい

八月七日、雨。

本日台風直撃のニュースでざわつく京を我関せずの観光客として東寺へ突撃。

大日如来像、薬師如来像、その他ゆるキャラのような五大虚空蔵菩薩を眺める。五大虚空蔵菩薩は唐で作られたものらしく、顔のシルエットなどが鋭かったのだが乗っている動物たちの躍動感のなさが非常にユルくて和む存在であった。

雨が本降りになる中、高山寺石水院へ征く。ここの寝殿造りはいつまでもボーッとしていられる。石水院に住みたい。ここの家の子になりたい。

飯をどうしようか、車なので駐車場があればどこでも良いのだがと思いながら洛内に戻りあちらこちらうろついて、人によっては本店以上に褒めそやす天下一品二条城駅前店へ。なんとも街のラーメン屋のような佇まいや本当に食べ切れるのかわからないセットメニューの充実ぶりなどに驚きながらチャーシュー麺こってりを頂く。ほぼ本店に引けを取らない味をしていて流石。

大友宗麟の庭があるということで大徳寺大徳寺はほとんどが檀家しか入れない観光客に冷たい寺であり、この向こうに石田三成の墓があるのか、ここは黒田孝高黒田長政、ここは信長などと思いながら門を通り過ぎ、大友宗麟の作った庭、瑞峯院を観る。枯山水なのだが、枯山水と呼ぶにはあまりにも力強い波の石庭であった。

お香が欲しくなり、西本願寺近くの老舗で線香を購入。白檀、沈香、伽羅の違いに気付きたくなかった。

夕食難民となり台風直撃の中放浪し、京大近くのカレー屋でフィニッシュ。