十一月九日、晴れ。
風邪を引いた体で羽田から鹿児島へ。
鶴嶺神社、仙巖園、尚古集成館をぐるぐる廻るだけで昼が終わる。
島津氏の別邸、日本庭園の皮を被ったインダストリアルデザインの塊、もはや石燈のデザインが未来派めいている。日本近代化の波が生み出したキメラ庭園。その向こうに鹿児島湾と桜島が圧倒的スケールで広がり、手前には日豊本線。見たい光景が全て収まっている。
晩はとんかつ川久で肉がピンク色で揚がるとんかつを食う。肉の味にこうもダイナミクスがあるものかと感激、九州特有の甘い醤油ダレがソース以外に用意されているが、こちらの方が肉の繊細な味がわかってこれもまた面白い。