生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

ロシア映画と関西のそばと荒川の花火

八月四日、晴れ。

国立映画アーカイブで「ロシア・ソビエト映画祭」を行っていることに気付き、『誓いの休暇』の上映日である本日銀座へ繰り出す。

誓いの休暇は非常に評価が高いのに配信されておらずDVDもプレミア価格、Blu-rayなんてどこにもありゃしない映画だったので今回観る機会が得られて非常に良かった。

戦争映画ではあるが戦争より非常事態の日常の中での人々の交流に垣間見える心の温かさや物悲しさが積み重なってゆく、ヒューマニズムに溢れた名作。『ライフ・イズ・ビューティフル』や『ショーシャンクの空に』の隣りに並んでいてもおかしくないと思うのだが、その扱いの小ささはソ連の映画だからなのだろうか。

そのまま国立映画アーカイブの展示室で日本の映画史(戦前を中心とした)を見たり世界各国の黒澤映画のポスター展を眺める。中南米のポスターの三船敏郎は日本人に見えない、イタリアのポスターはジオラマプラモの兵隊のイラストのよう、英国の七人の侍は甲冑が清国のソレで日本と中国の区別がついていないなど色々な味がにじみ出ている。

美々卯で鱧のせ蕎麦を食べる。元々関西のうどんすきの店らしく、メニューも出汁も関西の味で東京とは思えない味わい、店の妙な落ち着きなどが夏休み気分を醸し出す。

板橋の森さんの家に集合、マンションの屋上から荒川などの花火大会を眺める。各地で花火大会を行っていたらしく、大きくは無いが四ヶ所ほどの花火大会を同時に見るというユニークな花火となった。