気になったことといえば、ネット上でこういう言葉を読んだ。
敬意を払われることなく育った人には、 敬意を払われることによって得られる実用面でのプラス・アルファ、 つまり波及効果の重要性が理解できないのである。 ゆえに、誠心誠意でやっていればわかってもらえる、と思いこんでしまう。 残念ながら、人間性は、このようには簡単には出来ていない。
今自分が読んでいる本(7つの習慣)は大雑把に言えば「誠意が己と人を動かす」という旨の本なので、それと正反対の文言であるが故に気になった。
一番人をよく動かすのは恐怖や欲望なのだろう。敬意と畏怖は近いものであるし、尊ばれ敬われ怖れられてこそ人が動くのだろう。
どんなに誠心誠意、温厚篤実であっても人は動かないのかもしれない。
最も平易な言葉に言い換えると「アメとムチ」という奴なのだろう。そしてアリストテレスの言う中庸なのだろう。
オッサン臭い話をする人間になってしまったものだとつくづく思う。しかし僕はもう少し人間のことを理解したい。多分次に読むのはカーネギーだろう。