生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

これも芸の肥やしでございます

8時過ぎに起きる。プリキュアぐらいに。

三菱一号館美術館でやっている画鬼・暁斎展を観に行く。河鍋暁斎歌川国芳の弟子であり、狩野派のノウハウも身につけていながら西洋の絵画の手法まで身につけた恐ろしい画家であった。幕末〜明治の時代の変わり目の中でそのすべてが個人の才能によって渾然一体となり、とてつもない「動」の世界が繰り広げられていた。およそ150年前の作品とは思えない、手塚治虫の漫画やウォルト・ディズニーのアニメーションのような躍動感、今にも飛び出しそうな勢いが日本画の中に詰まっている。オカダダが観に行っていたので気になっていたが、これは行ってよかった。本当に良かった。狩野派のノウハウを飲み込んだ薄墨のぼかしによって遠近感を出し、西洋的な性格な写実性を兼ね備えながら、あえてパースを取らないキュビズムのような世界で鯉が泳ぐ。とんでもねぇ才能がいたもんだ。

銀座でそばを食い(あの辺りの店は尽く土日休業で結局元祖コロッケそばのよし田へは行けなかった)、丸ノ内線で池袋へ。池袋演芸場で寄席をみる。

新宿末廣亭に次いで人生二度目の寄席だが噂通り、池袋演芸場は小さい。しかし会場自体はとても小奇麗で明るく清潔感のある場所であった。寄席はやはり新作落語の実験場としての役目が濃いのだろうか。玉石混淆である。しかし狭さ故に噺家の方々との距離が近く、表情や身振り手振りがよく見えるのはやはり良い。

トリは三遊亭遊吉師匠による「化け物使い」

海鮮料理を食って帰宅。獺祭は美味い。

今週は精一杯羽根を伸ばすと決めていたが週が変わるので明日からはキビキビと。行きましょう。