十二月三日、晴れ。
29歳を迎える。渋谷へ『ブルーに生まれついて（原題: Born To Be Blue）』を観に行く。
イーサン・ホークの演技や歌は素晴らしく、まるでチェット・ベイカーが憑依したかのような様なのだが、脚本や音楽の描き方に対しては不満が残る。総合点としてはやや微妙な評価になる。
渋谷〜代々木公園間で美味い定食の出る魚屋と出会う。これは渋谷で昼に通いたい店だ。
足に合う靴、黒系で合わせやすい靴を探し求めていくつかの靴屋を放浪する。
最終的に原宿まで歩いてゆきアシックスタイガーのGEL-LYTE IIIを迎え入れる。足の相性からしてNBしか履けないと思っていたがこのフィット感はなかなかすごい。
誕生日ということで、ホテルニューオータニの展望台レストランでディナーを頂く。といってもバイキング的食べ放題でありなかなか気取りすぎずコスパが良い。そして戦艦大和の砲座の技術を利用した回転展望台がアトラクションとしても楽しい。寿司、天ぷら、ステーキ、中華、ローストビーフ、そして沢山のバイキング的料理とデザート、どれもホテルのクオリティで楽しめるので胃袋が足りない。平均レベルが高くどれを食べても美味しかったが和食や中華はホテルでしか食べられない上品な味であること、デザートもリキュール等を惜しまず使っていた点で頭一つ出るすばらしい食事であった。
帰り道、この外堀は江戸城の外堀であり、そして神田川でもあり中央線が平行して走っているという事実が始めて結びついて衝撃を受ける。更に紀尾井町という名前はこの辺りが紀州徳川、尾張徳川、井伊の上屋敷であったが故の名前だと知ってまた納得する。
