生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

東山魁夷展を観る日

十一月十八日、曇り。

東山魁夷展を観に行かないと終わってしまう、行くならば今日しかないという決断によって新美へ。

30代から90代まで、歳を重ねるほどに技量と表現力が右肩上がりで増してゆく絵描きという職業は一体何なのか、もしくは絵描きではなく東山魁夷が異常なのか。

東山魁夷の圧倒的な構成力、生で見る日本画の岩絵の具の煌めきが重なってただひたすら吸い込まれる。

よく『道』がカレンダーやポスターで代表作として扱われているが、絵画のクオリティは晩年に近づけば近づくほど上がっていくので『道』が単なる佳作の一つにしか見えないしなぜああまで有難がられるのか理解に苦しむ。

ひたすら圧倒され、その後脂っこいラーメンを食べて帰って寝る。