生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

大英帝国のジャズと極東の税務処理

三月八日、曇り。

帳簿が終わらない。クレジットカードの明細と戦い続ける。

WUGのラストライブもMiroslav Vitousの来日公演も諦めて引きこもる。

それでも帳簿は終わらない。夜銭湯へ行って休む。

 

以下帳簿をつけている間聴いたUK Jazzとその感想および把握のためのメモ的なレビュー

"Nubya Garcia / Wehn We Are"の最後に入っている"Source (Maxwell Owin remix)"がめっちゃいい

Joe Armon-Jones (pf)とMaxwell Owin (b)の二人で"Joe Armon-Jones & Maxwell Owin / Idiom"というのを2017年に出しているのだが、トラックのプロデューサーはMaxwell Owinがしており、ジャズ、ダブ、ヒップホップ、ガラージのいいとこどりで最高。特にNubya Garcia (sax)参加のM-4の"Tanner's Tango"が最高。

"Sons Of Kemet / Your Queen Is A Reptile"

Tom Skinner (ds)
Eddie Hick (ds)
Shabaka Hutchings (sax)
Theon Cross (Tuba)

基本メンバーはこの4人。らしいがツインドラムな上にゲストドラマーがゴロゴロ参加していてクレジット上ドラマーが5人いる。次に聴いたMoses BoydもM-3,7,8で叩いている。

ゲストボーカルにCongo Natty、Joshua Idehen、ゲストドラマーがMaxwell Hallett, Moses Boyd, Seb Rochfordの3名。

Congo Nattyを招いてレゲエ、ダブ要素モリモリでジャズをかましていくM-2 "My Queen Is Mamie Phipps Clark"がJunglist Massive。

Dylan Jones, Nathaniel Facey, Sam Eagles (as)

Kevin Haynes (sax, vo, Bata)

Nubya Garcia (b-cl)

Roland Thomas (Bata)

Donald Gamble, Patrick Cameron (Bata, vo)

Moses Boyd (ds)

Artie Zaits (gt, org, el-p)

Joe Armon-Jones (syn)

Binker Golding (ts)

Nathaniel Cross (tb)

Theon Cross (tuba)

Louis Vi, Terri Walker, Zara McFarlane (vo)

Sons Of Kemetから連続して聴いたらどちらもTheon Crossがチューバを担当していて、ゲスト参加していたMoses Boydがリーダーなので区別がつかなくなった。

シンセはJoe Armon-Jonesなので2番目に紹介している"Idiom"と同人物。シーンの要Nubya Garciaはバスクラで参加。

M-4 "DrumDance"がWeather ReportとSwindleがごちゃ混ぜになってしまったようなサウンドでカッコ良い。

 

 アメリカ生まれインド育ちロンドン在住のパーカッショニスト/タブラ奏者Sarathy KorwartとそのバンドUpaj Collectiveのアルバム。インド音楽のミュージシャンとジャズのミュージシャンが50:50のバランスで存在する。文化の盗用やトークニズムに対して向き合い、洋の東西やインド、アフリカなどの文化圏を包括する中で再定義を図っている。

取り上げる楽曲たちはPharoah SandersJohn McLaughlinAlice ColtraneJoe HendersonDon Cherryなど歴代のジャズ・ジャイアントの中でもそういったエスニックなサウンドに傾倒していた時期を持つミュージシャンたちの楽曲が多い。

しかし白眉はRavi Shankarの楽曲、M-9 "Mishrank"だろう。

オリジナル版は1980年のRavi Shankarのアルバムに収録されているレアグルーヴインドジャズとでも言える楽曲なのだが、これが丁々発止のインプロビゼーションとして繰り広げられてゆく。