六月十日、雨。
無理矢理起きて医者。
朝飯抜きで来たのでつらい。
気になったうどん屋が先月は改装しており、今月来たら新装開店していたので空腹に負けて並ぶ。
空腹で判断力が落ちている中、店がオススメしている季節のメニューを頼んだところアスパラと鮎の天ぷらが載った釜揚げうどんが出てくる。美味い。美味いのだが鮎のてんぷらという繊細で風流な食べ物を行列のできた立ち食いうどん屋で食べるものではない。ロクに味わう余裕もないまま流し込んでしまう。思えばもったいないことをした。
そしてうどんという食べ物はものすごい勢いで胃袋へ収まってゆくため、満腹中枢が満たされぬまま目の前のうどんだけが消えてゆく。しかし揚げ物の重さだけが胃袋に残ってゆく。虚無だ。
帰宅、気絶。普通に三時間ぐらいワープしがちである。新しい仕事のお誘いが来たので話し次第では嬉しいことになる。
起床、メールを返す。皿洗い、飯の支度、洗濯。ゴボウのきんぴらを大量に作ったので明日も飢えずに済む。