生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

カエターノ仮面様、90年台黄金期『Livro』

1997年。

92年『Circuladô Vivo』から始まったチェロ奏者Jaques Morelenbaumとの蜜月期、長くコンスタントに続くCaetano Velosoのキャリア、アルバムの中でも評価の高い時期。99年に北米盤が発売、2000年のグラミー賞で最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞を受賞。60年代中期から行ってきたボサノヴァの継承とMPB進化、ロックとR&Bを筆頭とした欧米の音楽を柔軟に吸収しながら自身の軸であるトロピカリズモを見失わず活動し続けるカエターノ様の一つの到達点。『Tropicália 2』『粋な男(原題:Fina Estampa)』の頃も好きですが。