生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

クインシーは曲を書いているがお前はどうだ?

三月二日、雨。

南の温かい低気圧が流れてきたぬるい雨の降る春。ぬるい空気。

昨日途中まで観ていた『クインシーのすべて』を観終える。ホンモノの『多動力 THE MOVIE』といった趣がアリ。30年代の大恐慌のスラムから、桁外れの体力と才能を持った一人の男が現れ、家庭を顧みず音楽と社会を変え続け、倒れ、少し家庭を顧みながらも引き続き社会を変え続ける。86歳現役。レイ・チャールズライオネル・ハンプトンカウント・ベイシー、デューク、エリントン、レスリー・ゴーアマイルス・デイヴィスフランク・シナトラマイケル・ジャクソンポール・マッカートニー、そしてアルフレッド・ロドリゲスやジェイコブ・コリアー等の若手に至るまで。彼一人で音楽史の一側面を語れてしまうレベルの行いをしている。そんなクインシーの今と過去を交互に行き来しながら歴史を語ってゆくが、今も昔も常にハードワークであることは変わっておらず恐ろしい。

精神分裂病と診断され強制的に入院させられ消えた母親のトラウマと、その影響を引きずった女性関係がクインシーの影を浮き彫りにする。多忙さの中で家庭を置き去りにした彼の中には母親の姿が焼き付いているのだろう。世界を変える男ではなく、パートナーを失う不安に怯える男の姿もまた描かれているのだ。

それにしても劇中のサントラがほぼ全て本人の関わった音楽だけで構成されており、グラミー賞を27回受賞した音楽家の圧倒的な力にただ圧倒される。

 

TSUTAYA DISCASで借りたCDを取り込んだり、ワチャワチャとしていたが帳簿を片付けなければマズイ。夕方にリングフィットアドベンチャーを挟んでカフェイン摂取、仕事をブーストする。預金通帳の帳簿はつけ終えたが、これからレシートの山との戦いが始まる。作曲は?どうするんですか?