生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

歌う演奏、歌わない演奏

四月二十一日、曇り。

CNN曰く金正恩が危篤だとか何とか。

子はまつげが伸びてきた。毎日違う私に気付いてるかな。このまま毎日気付いてやりたい。俺も毎日違うおっさんになりたい。呂蒙みたいな。

子は基本的に三時間おきに目を覚ますので誰かが面倒を見る。つまりまとまった長時間の睡眠を取ることが難しくなる。分担していてもやはりどこか眠った気がしない。分担しているのでなんとか過ごせているが、それでもボンヤリと眠くなる。

仕事がないわけではないので、やや旧式になってきたMBPで作曲を始める。CPUやメモリに関してはさほど不満はないのだが、SSDにしたことで容量に関しては非常に物足りないものがある。やはり音源をガバガバインストールするストレージがない。結果的に生音の楽器が多い曲を作ることが難しくなる。ついでに言うと東京のデスクトップに大半を置いてきたのでiLokやeLicenserなどのドングルで動くソフトも起動することができない。なるべくデスクトップ一台で完結させておきたかったのだが……世の情勢と家庭の事情が今はそれを許さない。

開き直ってAbleton Liveのデフォルトの音源とエフェクトと向き合う良いチャンスだと思ったのだが、やはりピアノやギターの音源が欲しい、もうちょっとアナログっぽいシンセや派手なウェーブテーブルの音が欲しいという、音を発する方となると工夫でどうにもならない。Native Instrumentsの管理アプリを入れてバージョン更新をしたり一つだけピアノ音源をインストールしたり。これでまた色々と苦戦して時間がかかる。その間にドラムだけ組んでみたが、これもどうだろうか……

しかし子はよく乳を飲み、よく糞をする。乳と糞の流れる場所、カナンである。ここが約束の地であったか。日記を書いている途中で大惨事が起きて話が吹っ飛んでしまった。

 

カザルスの一番弟子、ガスパール・カサドによる無伴奏チェロ組曲。廃盤になったCDをあっちこっち探し回り、ヤフオクか何かで購入したのだがロクに聴いていなかった。サブスクでいつでも聴けるようになって初めてまともに聴くとは皮肉である。

カサド本人が作曲した無伴奏チェロ組曲も存在するため、カサドの演奏したバッハの無伴奏チェロ組曲に関するレビューや情報を調べることの時点でノイズが多い。

演奏はカザルス譲りのスケールが大きく歌うような演奏、弓が弦にぶつかるのも厭わず、ギラギラと力強い音で唸る。師よりさらに尖っている。

CDだと二枚組だし6つの組曲なので大抵3番くらいで集中力が散漫になって4〜6番のことはロクに覚えていない。平均律クラヴィーア曲集だって1巻2巻があってそれぞれCD2枚組のボリュームなのでディスク2に入っている曲のことをロクに覚えちゃいない。クラシックの聴き方なんてそんなもんである。今度は4番から聴こう。