生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

マッスル・ショールズってエッチな下着か何かだと思ってた

五月六日、曇り。

昨日までの夏らしさは去り、少し肌寒い春に戻る。

子の面倒を見てドタバタしていると一日が終わるを基本的には繰り返している。今日もドタバタしていたら一日が終わってしまった。子は毎日大きくなっている。

SDカードのフォーマットという課題が中々面倒な壁として立ち塞がるが夜には解決する。明日は作曲しましょうね。

 

Amazon Primeで音楽系のドキュメンタリーを探していて見つけた『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ~』を観る。

モータウンファンク・ブラザーズモンキーズビーチボーイズを支えた60年代西海岸最強のレッキング・クルー、STAXブッカー・T&ザ・MG'sなど様々な縁の下の力持ち、影武者バンドが存在していたが、正直それぞれにそこまで詳しいわけではなくその中でも一番疎い、マッスル・ショールズについてのドキュメンタリー。アレサ・フランクリンの名演やパーシー・スレッジ「男が女を愛する時」、ローリング・ストーンズの『スティッキー・フィンガーズ』が生まれたスタジオとそのバンドの話。

アラバマ州マッスル・ショールズ、アメリカ合衆国南部の大自然と沼しかないド田舎、音楽プロデューサーリック・ホールが「フローレンス・アラバマ・ミュージック・エンタープライゼズ(FAME)」を設立するところから話が始まる。

事前知識無しで観ると話がややこしいのだが、リック・ホール率いる「FAME」と、途中袂を分かって独立するスワンパーズ率いる「マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ」の二つのスタジオの話が語られてゆく。また音楽ジャンルとしてもサザン・ソウルから話は始まるが、デュアン・オールマンレーナード・スキナードなどサザン・ロックの話題も登場するため二つのスタジオ、二つの音楽ジャンルが並行して語られてゆく。それにしてもサザン・ソウルの名曲のバックバンドが白人だったなんて!

映画としての軸を生み出すためにリック・ホールの人生とFAMEを中心に据えられているため、2✗2のトピックを語りながら作品としてのしっかりとしたまとまりのある良い映画となっている。ファンキーな名曲たちとそのストーリー、アラバマ州の圧倒的な大自然が交互に流れてくるのでヒーリング効果がある。服用しろ。

なぜ袂を分かって分裂してしまったのか、そのあたりはアトランティックのエグゼクティブ、ジェリー・ウェクスラー(R&Bの名付け親、アレサ・フランクリンを開花させた敏腕)の仕業であると語られている。エンジニアのトム・ダウドの誘いともWikipediaには語られているが真相は本人たちのみぞ知るだろう。アトランティック側からのアプローチだったのは間違いなさそうだ。

語り手の中にボノがいるのが一番謎であった。ボノは多分マッスル・ショールズに直接関係がないのによく喋っていた。ボズ・スキャッグスあたりが出ていたらもっと良かったのにね。