生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

キース・リチャーズのことをただの不良だと思っていた

五月七日、晴れ。

子の泣き声で起きて寝かしつけた後本人も寝るという調子で午後を迎える。

キース・リチャーズ: アンダー・ザ・インフルエンス』を観る。

2015年のソロアルバム『クロスアイド・ハート』を録音している時期のキース・リチャーズに密着し、ブルースやカントリーのような自身のルーツについて省みる伝記的ドキュメンタリー。チェス・レコーズで天井にペンキを塗ってる黒人がいたと思ったら憧れのマディ・ウォーターズで親切に挨拶された話、楽屋で暇だから共演者のチャック・ベリーのギターを触っていたらひっぱたかれた話が対照的で面白い。「ストリート・ファイティング・マン」のギターはアコギをテレコ(1968年のテレコ!)に過入力で録音した音をマイクで拾い直したものだという話も良かった。あのアコギともエレキとも言い難いガシャガシャした音はカセットテープで生み出されていたとは。『ベガーズ・バンケット』の録音風景も出てくるのでゴダールの『ワン・プラス・ワン』も気になってくる。

『クロスアイド・ハート』の録音ではスティーブ・ジョーダンがプロデューサー兼相棒を努めているのでスティーブ・ジョーダンのプロデューサーっぷりもついでに堪能することができる。「レゲエの曲をやるからジャマイカからホーンセクションを呼んでくれ」と言われて本当にホーンセクションを連れてくるし本人はロックもレゲエもカントリーも全てタイトに叩く上にグラサンつけてノリノリで立ち上がりながら場を盛り上げる姿まで見られて「これが音楽プロデューサーという生き物か」という気持ちで一杯になる。まさかキース・リチャーズを観ているはずがスティーブ・ジョーダンの凄さを感じるとは思わなかった。

 

午後、気絶。眠い。起きて子の沐浴。子を寝かしつけて夕食。ギターマガジン読む。今日は早く寝る。夜ふかしは止める。