生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

グッタリしながら布団でジム・ホール&ロン・カーターをiPhoneのスピーカーで聴く

十月八日、雨。

ノーベル賞が次々に発表されている。

台風が近づいて低気圧でダウナーな天気。布団にこもって読書と睡眠以外何もしたくないような日だ。

今日は諸事情により朝から夕方までワンオペカスタマーサポートである。

カスタマーを医者へ連れて行く。夕方だけ気絶する猶予があった。

天気、軽めの寝不足なども相まって完全にバッドに入った煉獄。

気を紛らわすためにスマホを見るのが眼精疲労を招いてさらに悪循環をもたらす。

いやしかしアークナイツのイベント、テキストがどんどん面白くなっている。誰が書いてるのか教えてくれ。

カスタマーサポート中できることが少なすぎてナポリの6やらドリアの6やらについて改めて勉強する。いわゆるポピュラー音楽のメソッドに言い換えるとさして難しいことはしていない。例のオーギュメントを日本の6と呼びたがる人々についてはどうかと思う。ブラックラダーコードという言い回しもやたらと特別扱いしている感じがして好きではない。

それよりトニックディミニッシュの方がどこまでを指すのか不明だ。ブルース由来のSD的役割のドミナント7thとトニックディミニッシュの関係が密接なのがなんとなくわかってきた。トニックディミニッシュという言い回しでの解釈は大学では習ったか記憶が定かでないが……ディミニッシュをサブドミナントとしてガンガンブチ込んでいくのは身につけていきたい。

 

ジム・ホールロン・カーターのデュオ。鍵盤も管楽器もいないため非常に隙間の多い音だがそれがいい。ピックアップをつけて電化してからのロン・カーターについての評価は割れるところだろうが、アンプにつなぐことでグルーヴ感を前に押し出して演奏者としての生命を永らえたとも言える。マイルス時代からのリハーモナイズのセンス、アンプにつないだグルーヴ、両者変幻自在に行うハーモニーのやり取り。やはり目を見張るところがある名盤んだななぁ。特にジム・ホールのソロの完成度の高さよ。

Jim Hall Live!』が1975年であり、この盤が72年。ジム・ホールの70年代中期はやはり全生涯の中でも最もバランスの取れた黄金期であることを伺わせる。それがジャズの黄金期から外れてしまったことが若干の不幸だが、その時代であったからこそその後に続くフュージョンギターの世代に多大なる影響を与える成果を残せたとも言える。最高!