生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

己の心の中のイアン・マッケイに素直に向き合う

七月十六日、晴れ。

五輪まであと一週間だそうだが。

7時前起床。朝カスタマーサポート。

諸事情により諸事情。全てを振り切って私は『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を観に行く。

良かった。TVシリーズも良かったがTVシリーズにも増して更に5倍か10倍良かった。

人が憧れや目標に向かってがむしゃらに、焦がれるように、全てをかなぐり捨てるように突き進む姿に心打たれる。ひたむきな歩みは人を感化させる。この映画の芯はとても古典的で王道だ。頭のブッ飛んだ映像演出、次から次へと繰り出してくる情報の快楽という肉は作品のテーマという骨と対になっているからこそ確かな強度を持ち得る。

よく「ヤクザ映画を観終えて劇場から出てくる観客が皆肩で風を切っている」と言うが、レヴュースタァライトを観た私は肩で風を切って歩いていた。

ポリティカル・コレクトネス、倫理、他人の目、社会という価値観に固められた規定、昨今のそういったものの悪い側面に足を絡め取られないように生きることとは、ひたむきさだ。劇場での感動、感情を制御することを美徳とする世情、インターネットで石を投げる人たち。今日はそれらが全て繋がるかのような日であった。

 

スーパーで買ったちょっと良い寿司を神への宥めの香りとする。