生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

享楽主義に就いて

確か三島由紀夫だった気がするのだが真の享楽主義者というのは享楽のために禁欲的でなければならない、というような旨の話を書いていた。享楽主義者マリウスやウォルター・ペイターに関連するから恐らく三島だ。
要するに深夜のカップラーメンは美味いけれど、毎晩深夜のカップラーメンを食っていたらそれは有り難みがなくなってしまうわけで。日頃我慢しているからこそ不健康で太りそうで背徳的な深夜のカップラーメンの味が美味しく感じられると。
どうも春の雪はそういう作品らしいのだが、生憎仮面の告白葉隠入門の2つしか読んでいない。しかも後者はエッセイだ。三島を少しずつ読んでいきたいものだが。
それはともかくそういった禁欲主義と紙一重の享楽主義について、夜更かしが全く楽しくない今、思いを馳せている。最近大きな抑圧の解放を感じていない。