映画としては……
原作を読んでいないし、山崎貴の他の監督作も観ていないのでこれが百田の原作故になのか、山崎の脚本演出によるものなのかはなんとも言えんのだがもう少し面白くできたんじゃないのもったいないという気持ちが湧き出てくる。
あとは特攻の是非のようなイデオロギーが噛んでくるテーマで戦争のカッコいい部分だけを見せられるのは気持ち悪い。もっと虫のように惨めにあっけなく人間が死ぬぐらい陰惨なものか、アホのような笑顔で朝のナパームの匂いは格別で片っ端から鬼畜米英を撃ち殺していくか、そのあたりを隠しながらヒロイズムをチラつかせる辺りにやはり戦争賛美の臭いを感じてしまう。