生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

DAWいじりと桂歌丸師匠独演会

3時頃に寝る。たしか10時か11時頃に起きる。前日遅かったとはいえまったくよろしくない。

さて唯一まともに作曲する時間が確保できそうな土曜日であったのだが、メロディを屁のように軽くこさえた程度で終わってしまった。

桂歌丸独演会のチケットを夏から予約していたので、真景累ヶ淵の最終話を聞くために関内へ。

前座である古今亭今いち氏の初天神が前座とは思えない見事なペースの運び方でいきなり素晴らしい。

二つ目や曲芸の人々も挟みつつ、歌丸師匠のひとつ目のネタは「紙入れ」。川柳の枕話からエスプリを効かせて上品な運び方をしつつ艶噺をやってのける様は今ではこの人にしかできないだろう。実家が妓楼であったのも関係あるのだろうか。

最後はお目当てであった「真景累ヶ淵 お熊の懺悔」、CDで聞いて予習はしていたがまったく衰えていない。高座まで歩くことも正座もできないほど弱っている(正確には腸閉塞の入院生活で足の筋肉が落ちてしまったからなのだが)はずなのに芸は全く損なわれていない。それどころか円熟味はさらに増していると言っても過言ではない。柳家小三治師匠の独演会の時よりも更に「見ておいてよかった」と強く思う良い独演会であった。人間国宝にも賛成です。