生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

鹿児島観光珍道中四日目

十一月十二日、晴れ。

「大盛うどん」で肉うどんを食べる。やわらかい麺、すき焼きのタレのような甘辛いめんつゆ、しぐれ煮のような牛肉。讃岐うどんとはまったく別の種類のうどん。美味い。

北上、佐土原城跡へ。島津豊久が継いだ佐土原藩の中心である。島津豊久は京や朝鮮ばかりだっただろうし、豊久死後は島津以久の家計が継いだので豊久の痕跡は然程ではないのだろうが、薩摩国ではなく日向国になってくるため伊東氏と島津氏の戦いの歴史がより色濃い。ここもかなりクレイジーな堀切の山城となっており、日向国での伊東氏の顔の効かせっぷり、それを打ち破る島津の戦闘民族っぷりを感じさせる極悪軍事施設であることを体感。歴史資料館では江戸時代の御家騒動も企画展で解説されており、展示も良ければ職員の人達のフレンドリーさも素晴らしい。佐土原町宮崎市に合併されたことで観光開発の予算を減らされ営業が土日祝だけになり、空堀の再現もままならくなったと聞いて今現在の地方の悲しさも知る。

一路西へ、前日断念した木崎原古戦場跡へ。関ヶ原へ行った時と同じひたすら田畑の広がる盆地を体感する。

加久藤城跡を確認、誰が通れるんだというような崖の尾根の先に見張り櫓跡があったり非常にスリリング。本丸に鳥居と神社があり、早世した義弘の息子鶴寿丸の墓も明治に神社として改められたらしい。どんだけ徹底的に廃仏毀釈をしているんだ、この国は。

日が沈み飯野城を断念。鶴寿丸を弔うために義弘が植えたと伝わる大銀杏を見て帰る。

レンタカー返却、空港近くのホテルに宿泊。