生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

駄コラはあなたの心を映す鏡

駄コラを延々と作っていた。
駄コラは時間がかかりすぎず、ほどよく地味でコツコツとした工程があり、気軽に達成感を得ることができる。ついでにフォトショの技術が身につく。こんなに良いものはなかなかないのではなかろうか。
しかし駄コラを作っていて気づいたのは根底の部分が作編曲となんら変わりないと言う点である。
「アレとアレをコラしよう」という思いつき、音楽でいうなれば最初に浮かぶ楽曲全体のイメージやフレーズ、どちらも軸になる最初のインスピレーションが最も大事でありそのアイデアの良し悪しがネタのクオリティを決める。その後の細かいテクニックは仕上げである。仕上げが良くても大元がパッとしないのでは意味がない。
イマイチ面白くないネタの組み合わせでフキダシを綺麗に切り抜いて透過するのも、なあなあで作った曲に丁寧なアレンジやミックスを施すのも同じことだ。更に言うと自分はここにやたらと時間を割いてしまう。しかも詰めが甘い。駄コラなら透過し忘れたドットがあるし、音楽ならミックスのEQコンプやトータルリミッターが雑になる。
駄コラを作ろうが音楽を作ろうが自分のクセが滲み出ることに気づいてしまう。欠点の部分でだ。
よく言えば個性があるということかもしれないが、そこまでポジティブな気分にもなれない。どこまでも自分の影がつきまとう感触だ。
まさか駄コラでこんなことを思い知らされるとは予想だにしなかったし、駄コラ如きでここまで暗澹とした心になる人間もよもやおるまい。しかし侮ってはならない、あなたが駄コラをのぞく時、駄コラもまたこちらをのぞいているのだ。