生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

わたしはシュローダーになりたかった

二月二十三日、晴れ。

寝ても眠いが続く。

撮影の予定があったのだがキャンセルになって自宅で過ごす。

しかし眠くて仕方がない。

ベッドや椅子など様々な家具をまとめて組み上げる。

中古で買ったベッドは説明書がなかったため、前の持ち主のヒント、YouTubeの組み立て動画などから推測して組んでゆく。非常に苦戦。IKEAより難しい……

途中眠気に襲われて気絶しつつもなんとか組み立て終える。

組み立てるだけで力を使い果たした感アリ。

一昨日の深夜にうっかりポチったトイピアノが到着。非電源の鍵盤が欲しいとずっと願っていたのだが、これはとても良い。鍵盤ハーモニカは息を吹く必要があって分散和音を弾くのが難しいのでリード楽器という感じがあったのだが(しかも使い終えたら唾を抜かないと壊れてしまう!)、トイピアノは鍵盤こそ少ないが気軽にピアノの間隔で演奏できる。MIDIキーボードと違ってタッチと音色がダイレクトに影響されてフィードバックされる部分もやはり生楽器なので嬉しい。本当は家にアップライトピアノを置けたらベストなのだが、価格やスペースの都合からそれも難しい。トイピアノなら部屋中を持ち歩けるし、とにかく今日のところはとても楽しい。嬉しい。

メランコリックな音色がするため鍵盤リハビリを兼ねてMuseの「New Born」を延々と弾いていた。金平糖の精の踊りだとか、そういう曲ばかり演奏したく鳴る。

生楽器と戯れていると音楽は楽しいものなのだなという実感が得られて良い。音楽を楽しんでいたいですね。

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こころ(真空管)が叫びたがってるんだ

二月二十二日、曇り。

厚生労働省現場猫になる。春一番が吹き荒れる。

うっかりTS808が届く。これこそがオーバードライブ。これ以上歪みは要らない。

天王洲アイルの方まで行って伊勢周平「ただの絵」展を見る。油絵なのに茶碗を眺めているような、筆の躍動感と、見立てのような景色が浮かび上がってくる今までに見たことのないタイプの油絵。

品川宿を散歩、東京にいるのに少しだけ観光地のような宿場町が残っているとなんだか不思議な気分になってくる。宿場町の名残というのはなんだか面白い。かつて海沿いであったから魚屋が多いのも面白い。

帰宅、TS808と戯れつつ夕飯の鍋を作る。

『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』を観る。『人類は衰退しました』のアニメしか見ていない程度には田中ロミオに疎いのだが、AURAは非常にメタ的に地味。雑な言い方をすると暗くてじっとりとした『中二病でも恋がしたい』。いじめ、スクールカースト、現実逃避による逸脱したオタク。俗に言うセカイ系アニメのフォーマットを敷き、mebaeキャラによるいかにも超能力や異世界の出てきそうなタッチを展開しながらそれらはフェイク。実際にはその世界において何ら超現実的なことは起きず視聴者を期待させる「ひょっとして」は丁寧に裏切られてゆく。であるからこそ現実、地味。スクールカースト下位に追いやられる人間がどのように現実と向き合うか、アンチセカイ系として生み出され、そのテーマゆえに地味な扱いをずっと受け続けるのだろう。その作品のポジションが妙に語らせたくなる物であった。

チューブスクリーマーとスティーリー・ダン三昧

二月二十一日、晴れ。

三日連続で晴れ、開いた予定、虚無感。

インターネットに時間を費やすのだけは避けたかったので、次善の策としてKindle版ギターマガジン2019年6月号をひなたぼっこしながら読む。

ひなたぼっこしながら過ごしていればやる気が出てくるだろうという願いがそこにはあったのだが、残念ながらやる気だけは出てこない。

チューブスクリーマーに対する基本的な知識は身についたのだが、TSV808の宣伝ありきの企画であり、OEM版(というか本家)であるMaxonのOD808などについては触れられていないので特集として不完全、10年保存版を謳っている最近のギターマガジンとしては詰めが甘いと感じる。

ひなたぼっこしながら読破。内容が薄かったとも言えるが一冊サラッと読み終えてしまった。ずっとアンプシミュレーターの比較動画などを見ている。Kemperは素晴らしいのかと思っていたのだが意外と低音がスカスカしていたり嘘くさい。やはり8年前のデジタルハードには限界があるのだろうか。しかしそれより古いはずのAxe FXが一番本物らしさがある。Line 6 Helixはどこかペタッと張り付いたような音、Bias Ampも完璧とは言えないのだがこの中だとダントツに安い。Bias Ampは今度セールになったら買おう。

『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』読了。五線譜やコードの話を出さずに、それでいて徹底的にナイトフライのテクスチャ、82年というデジタル黎明期に自家製16bitサンプラーを駆使してファーストコールのドラマー達(ジェームス・ギャドソン、ジェフ・ポーカロエド・グリーン、スティーヴ・ジョーダン)の音をループやワンショットで解体してまで安定したグルーヴを作る執拗さ(そしてこれはグリッドに張り付いたリズムが鳴る現在のDAWでの音楽へ繋がる始点でもある)、楽曲によって入れ替わるベーシスト、ギタリスト、キーボーディスト。ツギハギにされるマイケル・ブレッカー

何よりそれら全てがドナルド・フェイゲンの中にある理想の音楽へたどり着くための行為であること、どれだけ神経質な判断が絶えず繰り広げられてそのサウンドが生み出されたかをクレジット、インタビュー、音による推測の重ね合わせによって解説されてゆく。そしてそれは音楽のプロデュースワークがどのようなものであるか(ここまで極端なものはそう存在しないが)を解き明かすというアングルを併せ持っているのである。

なぜスタジオミュージシャンの名人芸、70年代の集大成である『Aja』ではなく80年代幕開けの『The Nightfly』だったのか、このような語り口を読むと全てが腑に落ちる。

中古DVDで買った『彩(エイジャ)』も観る。例のチャック・レイニーがフェイゲンに隠れて「Peg」でスラップベースを弾いたエピソードなどが披露されておりこちらも面白い。まさに名人芸話。そしてバーナード・パーディのドラムの存在感と安定感たるや。さすが世界一売れたドラマーである。

 

ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法
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ギターギターギター卯の花

二月二十日、晴れ。

ほぼ昨日を踏襲してしまう。

やたらと歪みの歴史に詳しくなる、何をしているんだ。ギターの音を歪ませるためにスピーカーコーンをメタメタにしていた時代があるというのは非常に面白い。電子回路ではなく物理だったとは。

昼過ぎに気絶。

ずっとギターとエフェクターのことばかり考えている。ギターが上手に弾けたらさぞ人生が楽しかろうと思ってばかりいる。上手には弾けないんだ。下手の横好きなんだ。それでもギターの鳴っている音楽が好きな自分は時代遅れのロートルなのではないかという危惧を捨てきることができない。ライブハウスだとか、ロックバンドを取り巻く空気が嫌になってPCで音楽を作って気がついたらクラブミュージックの畑にいるが、どこまでも根の部分でギターがやかましい音楽が好きなのは拭い去れないらしい。

ギルモアの様々なファズやディレイや揺れ物、クラプトン、ジミヘン、全員ちょっとずつ違う愛用のファズ、ずっとBD-2とビッグマフでできているピロウズ、別に好きじゃないSRV、派手に歪ませずカッティングをする鈴木茂、それほどしっくりこないジョン・メイヤーケンタウルス、ジャンレイ、マイケル・ランドウ、ディレイを使いこなすビル・フリゼール、どこへ行きたいんだ?

そうこうしているうちに冷蔵庫のおからが腐ってしまうことを危惧しておからを炊く。醤油と油の量次第だがとても薄味で地味な和食ができる。油と醤油を足せば足すほど力強く体に悪いジャンキーな味になる、おからとは難しい存在だ。

 

1999年のポール・マッカートニーによるロックンロール・カヴァー・アルバム。

デヴィッド・ギルモアピンク・フロイド)、ミック・グリーン(ジョニー・キッド&ザ・パイレーツ)、デイヴ・マタックス(フェアポート・コンヴェンション)、イアン・ペイス(ディープ・パープル)などが参加していると知って期待してみたのだが、基本的には老人による回顧なので……悪くはないと思うんですが特にずば抜けたものもなく……

春眠暁をどうの

二月十九日、晴れ。

赤福暴力団の代紋入り焼酎を販売したことを咎められて会長が引責辞任

10時半起床、DVD返却して飯食ってちょっと気絶したら17時になっていた。絶望。

それだけ疲れていたのだということで自分を納得させる。それしかないんだもの。

江東区の方へ用事。電車の中でナイトフライの本を読み進める。もう少しで読み終わりそうなのだが。

一日が終わる悲しみ。

冬になるとギターとブルースとハードロックのことを考えている気がするのは気のせいか、すくなくともここ数年はずっとそんな気がする。以前はボサノヴァを聴く時期とロックステディを聴く時期が交互に来ていたこともあったが。

ふと過去の自分の二月の体調が気になってくる。日記はつけておくものだ。

 

ボンゾのドラムのフレージング(Good Times Bad Timesのキックが3連ウラで入ってくるなど)はジャズの影響なのだなとか、ペイジがハシっているがボンゾは思っていたほどモタっておらず正確なリズムを刻んでいるのだなとか、ドラムのステレオミックスの仕方がかなりヤンチャだとか、持ってるCDと左右が丸々入れ替わっていたりとか、(Dazed And Confusedの)ジョンジーのベースが明らかにモノラルではないし、昔特有のプニプニしたコンプレッション感があるのだなとか。

改めて聴くことで気付くことが山のようにある。新しい音楽と行き来することで気付くこともある。化石のように古い音楽ばかり聴く人間になるのは嫌だと思いつつ、20世紀の音楽だけでも幸せになれるんだよなという気持ちがずっと渦巻いている。

何もわからないままスンドゥブを作る

二月十八日、晴れ。

Sick As Overdriveの音の良さ、しかし3万も出す金はない。

ギターアンプにマイクを2本も立てて録る。人生で一番宅録っぽいことをしている。こんなに宅録っぽいことをするのは初めてだ。俺は宅録人間なのか?

マイクで録るエアー感はやはりアンプシミュレーターでは出せないのだが、後からコンプ掛け直したいなとなったり、タイムストレッチをするとエアー感も巻き添えになるのでやり直しがしづらかったり、なんだかんだでラインで録った方が楽だしラインで詰めていってからリアンプするのが落とし所としてはベストなんだなと思う次第。

午後はお役所の用事。割と長い。帰ったら疲れてしまう。気絶。

気絶から復活、ギターを録り切ってからメシを作る。スンドゥブを作るぞと思いながらアサリが入るのかシジミが入るのかすら理解していない。どうもアサリで作るらしいな。生のシジミと冷凍のアサリ、豚肉をねじ込んで全部入れればいいのだと完成させて美味かったので正解。韓国はもっと牛肉文化のはずなのだが日本だと韓国料理はほとんど豚肉なのも不思議だ。そもそも韓国料理に詳しくないが。何もわからん。もう何も。

責務からの逃走

二月十七日、晴れ。

 みんなスカートの描き方でモメている、Twitterはやめよう。

春の天気に振り回される。雑な朝飯。

ひなたぼっこを決行。同人誌を読んだり漫画を読んだりする。インターネットのしすぎで活字はおろか漫画とすら向き合えていない。もっと真剣に向き合え。

ひなたぼっこをすることで少ししんどさが軽減。早めにでかける支度をしていたところにエフェクター用パワーサプライが到着、ちょっと嬉しい。散財がヤバい。これで打ち止め、あとはTS808を安く手に入れられたらそれでおしまいにしましょう。

 電車の中でナイトフライの本を読みすすめる。

渋谷で打ち合わせ。一部の外国人観光客がセンター街を撮影している。このご時世にたくましい。打ち合わせからきゅるた飲み、情報共有とただのだべりを言ったり来たり。親しい人間とはサシ飲みをしておくべきであると思う。酒が残った時の気持ち悪さだけは苦手だけど酔っ払ってる最中は楽しい。

MODIのHMV BOOKSでエーリッヒ・フロム「自由からの逃走」を購入。

紀伊國屋書店はもっと浅ましい本しか置いておらず、ブックファーストはもう渋谷にはない。MODIのHMV BOOKSだけが渋谷で唯一まともな本を置いている本屋となっているが、あのビルのテナントの虚無感はとてつもない。タピオカ、タピオカ、休憩スペース休憩スペース、クレジットカード契約窓口、服屋、古着屋、休憩スペース、ケータイキャリア契約窓口。これは本当に若者の街、渋谷のビルなのか?タピオカを飲む若者がいるという意味では若者の街なのかもしれないが、渋谷新宿池袋という山手線西側の一角を担う街で本屋がこれ一つというのは悲しい。これは知性の敗北ではなく紙の敗北だけであることを願いたい。そうあってほしい。

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てるみなの虚構世界も恋しいが、ぱらのまの現実世界のお姉さんもまた魅力的である。やはりおっぱいの大きいお姉さんが鉄道で旅をして入浴しているとそれだけで幸せになれませんか?3巻の入浴頻度は異常です。編集部の指図か?編集が風呂フェチなのか?

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