四月十日、雨。
春うららかだと人間を油断させた後に突如挿し込まれる人が死ぬ天気。
蟄居の一手以外ないとの判断、朝の散歩の後ひたすら蟄居。
オルテガとマルクス・アウレリウスを読み進める。
オルテガの主張がもはや「あいつらはフェイク」と叫ぶラッパーのようになっており、犬儒派に対して非常に強いdisをカマしてくる。
ひたすら蟄居してやり過ごしに成功。仕事の連絡が来る。ウワーッ。
四月九日、曇り。
二日連続の規則正しい起床で若干の理性を取り戻す。
取り戻した理性で現実仕事と向き合う。
向き合ったのだが若干時すでに遅し、ケツの火がつく。
なんだかえらいことになったがとりあえず本日徹夜ではなかったので辛うじて人権を得る。今日徹夜だと生活のすべてがガラガラと崩壊するところだった。
しばらく自制しながら養生したい。
四月八日、曇り。
春の揺り戻し三寒四温。
朝早起きして散歩してミュージック・マガジンを買おうかと思ったがやはり買わずに図書館へ行って本を借り、これで規則正しい生活が手に入るヤッターと思ったのもつかの間、眠くないのは確かなのだがやる気もエンジンもかからずプスプスとしたままスマホいじりをしないように言い聞かせて活字を読むだけで午後になる。
午後になると余計頭が回らなくなり、虚無から寝る。いつもどおりだが夕方から何かやる気が少しだけ出てくるパターンで作業開始。人生。
進捗どうですかの電話が来る。ダメです。ガンバリマス。
メシを作りながらレゴムービーを流し見する。濃度がスパイダーバースと同じでヤバい。脚本制作が同じだからなのだがこの全てのモノづくりをする人間を全肯定する溢れる愛。強い。そして面白いポイントはことごとくネタバレになってしまうため他人に紹介しづらい。
四月七日、晴れ。
最悪の体調、どツボ。
諸々の締切、chelmicoのrecなどすべてすっぽかしてベッドで死体となって過ごす。
結局の所解決策は筋トレしかないのだということは悟っているのだがその筋トレまでのステップの遠さ、心理的エネルギーの消費量よ。
妻が帰宅するまでゾンビ。結局本当に独りで暮らしていると自分に対してずさんになってしまい、メシも睡眠も何もかも雑になってしまうのだということを改めて実感する。
人の世話を焼くことで正気を取り戻すというのも不思議な話だが人は群れなければ生きていけないということだろう。
夕方18時過ぎにようやく重い腰を上げて筋トレへ行く。脳と肉体のバランスがやっと取り戻され、少し正気に返る。正気に返ったおかげでこのように日記をつけることも能うわけである。
四月五日、曇り。
なんだかコンディションが最悪のまま1週間以上経っている。
最悪すぎて朝食を作る気力もなく、外食に行く気力すら危うい。
近所の一番美味い中華料理屋へ行って美味いメシを食って辛うじて気力を取り戻す。
その勢いで図書館へ行ってオルテガなどを借りる。
桜が咲いて天気が良いので自転車でフラフラして暗闇坂やら火野レイの家やらカルロス・ゴーンの家やらをうろつく。
家で独りなので朝から晩まで誰も助け舟を出してくれることはない。
業務スーパーで買ったボロニアソーセージが魚肉ソーセージ以上SPAM未満の残念な味がするので一括処理でカレーにしようかとだし汁などと一緒に圧力鍋にかける。ポトフができる。ポトフとして食べる。
四月四日、晴れ。
11時ぐらいにうすぼんやりと意識が戻る。眠い。何もしたくない。
メシを作る気力もない。鍋のシメのおじやを食べるが足りない。
延々とメイドインアビスを読み直す。8巻が我慢しきれず最新話に追いつく。
4巻あたりからまた読む。腹が減る。
はなまるうどんで定期券を使うがかけ小ではおやつにしかならない。
100分 de 名著の自省録のテキストを買いに行くかと思い立ち近所の本屋へ。その後どこかでハンバーガーが食べたいと思って初ウェンディーズ。
ファーストキッチンがウェンディーズになってから一度も行ったことがなかったのだが、ファストフードの方のハンバーガーの中では一番美味いのではないだろうか。マックやバーキンよりは。モスバーガーは別軸になってくるので比べづらい。
帰宅、まだ腹が減っており冷凍水餃子を持て余した大量の出汁で茹でて食べる。出汁も油や塩、酸味などが合わさって初めて美味さとして立ち上がるのでやはり調味料のさじ加減は大切だと思うに至る。
今日は早寝していきたい。もう日付変わったが。