生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

ラフトレード、タフトレード

相変わらず今日もグッタリしていた。
一度気持ちの切り替えをしてデスクに向かったりもしたのだが、低気圧の頭痛に眼精疲労の頭痛が加わって余計グッタリしてしまった。
いわゆる自律神経失調症というような症状なのだろう。原因はストレスやプレッシャー、精神的なものであると容易に予想できる。で、あるからしてそのストレッサーである芳しくない作編曲をなんとかしようとPCに向き合うとストレッサーを消し去る前に眼精疲労で症状が悪化する。多かれ少なかれこのジレンマをずっと繰り返しているし、今のところ大きな解決は見えない。 
ならいっそDAWを使った作曲なんてやめてPCを凝視しない仕事と暮らしをすればいい、という案は一つの選択肢として正しい。その正しさと今の心身の不調から漠然とそれもありなのかもしれないと考えていた。
ほんの些細なトラブルと天気が重なっただけなんだ、普段はそんなことないんだと言い聞かせはしたものの、自分が本当に望んでいる方向はどちらなのか。己が胸にもう一度問いかける必要がある。

自らの意思であったのか、意思の及ばぬところであったのかはさておき、活字もさほど頭に入らずグッタリと寝ているばかりであった。
短編小説くらいなら読めるやもしれないと思い本棚にあった司馬遼太郎の短編集「果心居士の幻術」を手に取り、表題作を読む。
近松永久秀にとても興味があったのでこれは面白かった。歴史小説で果心居士は松永久秀セットになって登場するものだから、松永弾正が出て喜んでいたらこの小説の主人公は筒井順慶だった。筒井順慶、細川藤孝に隠れて影が薄くて認識できていなかったのでこれもまた読んで良かったのかもしれない。ただ果心居士の話はもっと忍術幻術の炸裂する長編の伝奇小説で読んでみたい。その入り口のとっかかりとして良いものだった。

あとは艦これをするかボーッと寝ているかTwitterにしがみつくかでお世辞にも生産的だったとは言い難い。もっとラフ&タフでありたい。

果心居士の幻術 (新潮文庫)

果心居士の幻術 (新潮文庫)