生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

もっと活字が読みたいけれどそうもいかないことについて

生の短さについて、己の人生に与えられた時間の短さについての実感が少しずつ強くなっている。
風立ちぬに出てきた「創造的人生の持ち時間は10年だ」という言葉のように、たとえ80年100年生きるとしても何か一つに割くことのできる時間というのは限られてくる。人生の三分の一は体のメンテナンスに使ってしまうようなものだ。残りの三分の二にしたって社会に従事するための時間と自己に向き合う時間が分かれてくる。生活のバランスとしてそれはどちらかを取り払うわけにもいかない、日々の中で不可分なものだ。
いつものようにBOOK OFFに行った時に書籍の壁を見て、本を読むというのは自己に向き合う時間を使う行為であり、果たして己の人生の中であとどれだけの本に触れられるのか、また買おうと手元に取った本のうち本当にいつも手元に置いておきたいものが存在するのかどうか、更に言ってしまえば本を読まずに何かを書いたり、音楽を聴いたり作ったり、独り考え事をする時間と食い合いをすることを考えれば一度読むことすらできるのかどうか、いつも以上にそういった思考の波が押し寄せてきてしまった。
己で書いておきながら文章で自分の感じたことを明確に書けておらず語弊があることがいささか不満である。逆に自分の思考に矛盾があるので明確に言語化することができないのかもしれない。
何かそんな自分では気付けない騙し絵の迷路の中にいるような気分だ。