二月二十日、晴れ。
ほぼ昨日を踏襲してしまう。
やたらと歪みの歴史に詳しくなる、何をしているんだ。ギターの音を歪ませるためにスピーカーコーンをメタメタにしていた時代があるというのは非常に面白い。電子回路ではなく物理だったとは。
昼過ぎに気絶。
ずっとギターとエフェクターのことばかり考えている。ギターが上手に弾けたらさぞ人生が楽しかろうと思ってばかりいる。上手には弾けないんだ。下手の横好きなんだ。それでもギターの鳴っている音楽が好きな自分は時代遅れのロートルなのではないかという危惧を捨てきることができない。ライブハウスだとか、ロックバンドを取り巻く空気が嫌になってPCで音楽を作って気がついたらクラブミュージックの畑にいるが、どこまでも根の部分でギターがやかましい音楽が好きなのは拭い去れないらしい。
ギルモアの様々なファズやディレイや揺れ物、クラプトン、ジミヘン、全員ちょっとずつ違う愛用のファズ、ずっとBD-2とビッグマフでできているピロウズ、別に好きじゃないSRV、派手に歪ませずカッティングをする鈴木茂、それほどしっくりこないジョン・メイヤー、ケンタウルス、ジャンレイ、マイケル・ランドウ、ディレイを使いこなすビル・フリゼール、どこへ行きたいんだ?
そうこうしているうちに冷蔵庫のおからが腐ってしまうことを危惧しておからを炊く。醤油と油の量次第だがとても薄味で地味な和食ができる。油と醤油を足せば足すほど力強く体に悪いジャンキーな味になる、おからとは難しい存在だ。
1999年のポール・マッカートニーによるロックンロール・カヴァー・アルバム。
デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)、ミック・グリーン(ジョニー・キッド&ザ・パイレーツ)、デイヴ・マタックス(フェアポート・コンヴェンション)、イアン・ペイス(ディープ・パープル)などが参加していると知って期待してみたのだが、基本的には老人による回顧なので……悪くはないと思うんですが特にずば抜けたものもなく……