生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

ホモ・ルーデンスになって一生遊んで暮らしたい

十二月二十三日、晴れ。

どうもこの国とIOCはオリンピックをやる気らしい。

6時半に起きられない。8時までゾンビ。

朝カスタマーサポートが一番キツい。メシを食わずに全速力コミットするか、遅刻覚悟でメシを食ってしまうか。寝不足との戦いでもあり、空腹との戦いでもある。そしてその二つはジワジワと精神をすり減らしていく。

医者。カスタマーサポート終了。

どうしようか迷っていたのだが、渋谷へ言ってセルゲイ・ロズニツァ監督の『粛清裁判』を観る。1930年、モスクワで8名の有識者が西側との結託でクーデターを企てたとして裁かれる「産業党事件」の記録フィルムを再編集したものである。

「群衆三部作」としてロズニツァ監督の作品が三作品同時公開されているのだが、全てソ連に関してのドキュメンタリーであり、その主人公はソ連のインテリ教授やスターリンの死体ではなく、それを見つめる群衆である。台頭するスターリンが権力を握り、無実の有識者達が裁かれ、銃殺刑の判決を下され、それに熱狂する群衆達。それは被告まで含めた茶番に過ぎない。彼らは減刑され、秘密警察の研究員としてその後も生きながらえる。「破壊分子を殺せ」と大きな声を上げてデモで練り歩いていた群衆の熱狂は何を見ていたのか。茶番に騙され、扇動された純粋な群衆達が何を生み出したのか(スターリン独裁政権である)。その扇動された群衆と今現在の我々の何が違うのか。絶えず問いかけてくる、私もお前も同じなのだと。もう二作である『アウステルリッツ』と『国葬』は間に合わず観に行けないのが残念でならない。

夕カスタマーサポート。夕食は昨日のステーキとクリームドスピナッチの残り。Among Usをちょっとやる。ソシャゲよりずっと楽しい。楽しい!ゲームってこういうものだったのか。