二月二十七日、晴れ。
原付で鍼へ行こうと思ったらバイクがパンクしてお手上げ。
なんとか鍼は受ける。
好転反応で倒れる。
アール・ワイルドのことをよく知らなかったのだがアレである。ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーのトスカニーニ指揮、ベニー・グッドマンがクラリネットのあのバージョンでピアノを弾いている人である。
アメリカ人ピアニストの神童として、なんだか超絶技巧かつ即物的でドライな演奏が目立つのだがそれ以外に自身での作曲や編曲も多数残していたことを知る。
ガーシュウィンのSomeone to Watch Over Meの主題変奏曲を作っているのだが、大四楽章は「タンゴ」でありながら変奏していくうちにバッハのゴルドベルグ変奏曲のようになってゆく。ガーシュウィンとタンゴとバッハがいっぺんに混ざって大変なことになっている。
他にも「ソナタ2000」は「リッキー・マーティン風のトッカータ」という副題がついていたり「なんだこのお茶目ジジイは」と思わぬ部分でチャーミングな側面を知る。