生きるからにはそれなりに

mochilonという人のブログ

レムとマイケルシェンカー

三月五日、晴れのち雨。

勤労。

図書館で借りたスタニスワフ・レムの『虚数』に収録された「GOLEM XIV」を読む。

あまりにもチンプンカンプンな造語や構文が出てくるので後半理解を諦めながら字を流し込んで読了。シンギュラリティ後のコンピューターGOLEM XIVの「知性」は人間の肉体というハードに束縛されないので人類が思い描く「知性」とは異なるものなのでは?GOLEMにとって人類は遺伝子コードを運ぶ群体に過ぎず、個の意識というものが「知性」の妨げになっているのでは?人類は「進化」という名のもとに肺というふいご、心臓というポンプなど、太陽光をエネルギーにする葉緑素と比べたら遥かに劣った技術の産物ばかりゴテゴテと身につけて劣化しているだけなのではないか?などの疑問をコンピューター側からの講義録という体で殴りつけてくる。攻殻機動隊の世界の「ゴースト」などというものは機械からは生まれ得ないのではないだろうか?という雑な感想を抱く。

あまりにも難読であり、全てを飲み込むには根気とSF力が足りなかった。もうしばらくして再読していきたい。

 

シカゴブルース、ブルース・ロックから少しずつ時代を下ってHR/HMに改めて手を出しているのだが、Michael Schenker Groupはどうしてこんなにしっくり来るのだろうか。

Deep PurpleのIan Paice、RainbowのCozy Powellのようにやはりドラマーがカッコいいハードロックは聴いていて非常に馴染む。MSGもSimon Phillipsのグルーヴがとてつもない安定感と適度な重さを持っていて踊れる。踊れるハードロックは最高。更に曲も質が高い。いいドラマーのいるハードロックバンドをもっと知りたい。

ももんず麻婆豆腐

三月四日、晴れ。

表参道のアップルストアへ。

ついでに蕎麦を手繰り、服を見る。

麻婆豆腐研究を行う。次回は豆腐を煮るというプロセスが必要かもしれない。

それと甘さ、最初に砂糖を入れておくべきだ。さしすせその順番の大切さを感じる。

最後にオイスターソースを入れれば大体なんでも美味くなってしまうというのもまた心理なのだが。

さよならの朝に吉田明彦キャラをアニメ化しよう

三月三日、晴れ。

ものの見事に昼を寝て過ごす。

『さよならの朝に約束の花を飾ろう』を観に行く。

正直あの花は楽しめず、ここさけは見てすらいなかったのだが、そういう人の前評判がが良かったので観に行って、案の定良かった。

母としての成長の物語、人が生まれ、死んでゆく営みを美しく描いてゆく作品。もしツッコミどころがあるとしたらヒロインが処女のまま母となり、歳を取らない、地母神と呼ぶにはちょっと綺麗すぎる。それがもし処女信仰的オタクに対する配慮を含んだものだとしたら薄気味悪いかもしれない。そしてヒロインの精神的成長を描いていたはずが人ではないものになってゆくことで感情の理解で置いていかれる、もしくは共感しづらくなる部分がないとは言い切れない。だが人が生まれ死んでゆきコードが受け継がれてゆくことを懸命に描けばそれは美しく感じてしまう。それは人間だから。

あと吉田明彦キャラがアニメで動いてるものを見られた時点で120点は固いです。

帳簿と大砲とスタンプと原画展と天下一品

三月二日、晴れ。

とても暖かい。午前に目が覚める。11時にひなたぼっこ。

ひなたぼっこ後、朝食からの帳簿。

暖かくてすこしボンヤリとした眠気が来るのでドクペでごまかして続行、帳簿終了。

未読の漫画の山を整理し、大砲とスタンプ7巻を読む。6巻の引きが今までと違う展開だったので気になっていたが徐々に戦争という重いテーマの姿が明確になってくる。それでいて今まで通りのポンコツメカは登場し、のほほんとしたエピソードが消えるわけではない。話の説得力が強くなった7巻。

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帳簿が早く終わって時間に余裕があったので高円寺FAITHまで出かけて西尾雄太「アフターアワーズ」原画展を観に行く。ワイパのDJで人間がすし詰めになっており、いつもの面々と店の前でだべって人間が減るのを待つ。
狂気のベタ塗りビル群や生のペンタッチのキャラクターたちを眺めたあとくま害氏と天下一品高円寺店へ。数少ない東京の天一直営店なので期待していたのだが、期待しすぎたのかもしれない。他のチェーン店よりは遥かに美味しかったのだが。

春の嵐、ゲルトルート

三月一日、晴れ。

春の嵐が止んで晴れ、気温が急激に上がる。

歯医者を予約していたので午前中無理矢理飛び起きて駆け込む。

歯石をガリガリと削り取られる。

帰宅後眠くて気絶。

昼過ぎに起きて自己と向き合うが、気圧の上昇と温度変化に体がついていかずグッタリする。

温冷浴で活を入れる他ないと思い立ち、湯船と冷水を行き来して自我を取り戻す。

帳簿をつけたいのだがそれ以前に部屋が汚くて領収書を広げる空間もないので、部屋の掃除から始める。

床に落ちているゴミを拾って最低限の掃除をしたあたりで体力と集中力を使い果たす。

とりあえずこれで明日から集中できるのではないでしょうか。明日は急激な変化があるわけでもなし。

爆弾低気圧とセイレムと図書館

二月二十八日、晴れのち曇り。

午後に目覚めてばかりだったが11時起床に成功、ここ数日では幾分良好とも言える目覚め。

のはずだったのだがひなたぼっこ朝食後また寝てしまう。

爆弾低気圧が来ているのでそいつのせいということにする。二月の終わり、冬と春の境目は一年で一番しんどい時期だ。意識を保てているだけで良しとするぐらい自身の評価へのハードルを下げていきたい。ぶっちゃけ一週間ぐらい南の島へ行きたい。

医者へ行く、図書館へCDの返却を行う。

FGOを進めてセイレムをクリアする。これで現状のシナリオは全てクリアした。あとはイベントと新規シナリオに振り回されるだけだ。ストーリーのネタバレの心配は一先ずなくなった。

三月、現実に向き合うぞ。

イーサン・ホークが商業的ヒットに恵まれない

二月二十七日、晴れ。

起きたら13時、二度寝したら14時、疲れていたのかなんだか知らないが最悪のスタートを切る。

レムの「GOLEM XIV」に挑戦した後に更に寝て18時だかになっており、見事に一日をダメにする。

レムを読んでいるか寝ているかで一日を終わらせてしまった。

 

ところで昨日は『ガタカ』を観たのだが、ヒューマンドラマとして素晴らしい映画だった。

デザイナーベイビーが当たり前となった未来、自然妊娠で生まれ周りより遺伝的に劣った主人公が宇宙に憧れ、他人のDNAで自己を偽ってまで宇宙飛行士になるべく努力を重ねてゆく。SFとしてツッコミを入れてゆくと細かい指摘はあるのだが、一人の人間が憧れに向けて直向きに突き進む力は誰にも止められないという点で非常に良く描かれている。

現実は必ずしもそうはならないが、それでも心だけは失ってはならない。